学校保健検査
尿検査ぎょう虫卵検査
 当社は創業以来、県内の自治体、教育委員会や教育機関から学校保健法に基づく検査を受託し、検査は専門の検査員が実施しております。
 毎年、春(4~6月)と秋(9~11月)に実施される、尿・ぎょう虫卵・寄生虫卵検査は、児童、生徒、学生及び幼児が健康で充実した楽しい学校生活を送るうえで非常に大切な検査です。
 私たちは、検査を通して実施教育機関の学校保健・学校安全・学校給食・学校健康教育を支えると共に、長年にわたり蓄積した検査技術と豊富なノウハウに基づいたご提案と皆さんからのご要望にお応えします。
学校保健検査

尿検査
 学校における児童生徒等及び職員の健康の保持増進を図るため、学校における保健管理に関し必要な事項を定めるとともに、学校における教育活動が安全な環境において実施され、児童生徒等の安全の確保が図られるよう、学校における安全管理に関し必要な事項を定め、もつて学校教育の円滑な実施とその成果の確保に資することを目的とする。
学校保健安全法(第一章 総則 第一条)
検査の意義
 児童・生徒などの皆さんが苦痛や負担なく受けられ、臨床検査の中でもより多くの健康情報が得られる重要な検査です。
 検査の結果から児童、生徒、学生、幼児及び職員の健康状態や健康に関する情報が的確に把握出来ます。
検査の目的
 学校保健の尿検査は、慢性的な病気(腎臓、膀胱、尿道)・異常の有無を早い時期に発見して適切な治療を受けさせ、健康で充実した楽しい学校生活を送れるようにする目的があります。
 児童・生徒に多い腎臓病は、急性糸球体腎炎(急性腎炎)、ネフロ-ゼ症候群(ネフロ-ゼ)、慢性糸球体腎炎(慢性腎炎)、紫斑病性腎炎、尿路感染症、腎結石などがあります。
 更には糖尿病、肝臓病、膠原病、骨髄腫、悪性腫瘍などを発見する手がかりとなります。
尿の採取の仕方
 検査の前日、夜寝る前には必ず排尿して下さい。
 当日は起床したら真っ先にトイレに行き、まず少し排尿してから、その後の中間尿を採尿コップに溜め、スポイドのような容器で採取して下さい。(これを早朝尿または一次尿といいます)
 早朝尿の一次検査で陽性(±以上)と判定された場合には、改めて後日もう一度尿を採取し提出して下さい。(これを二次検査といいます)

※生理期間中に尿検査を実施すると、尿蛋白や潜血が陽性となることがありますので、生理が終了してから提出して下さい。

※腎臓及び糖尿等の既往歴や現在治療中の病気がありましたら、学校の担当者にご相談のうえ指示に従ってお知らせ下さい。


採尿の仕方


①尿容器の中心をおさえてスポイドのようにして尿を吸い上げて下さい。
②尿容器に線が入れてある所まで採って下さい。
③しっかりとフタをして容器を袋に入れて下さい。
④袋には学年・組・出席番号・名前を忘れずに記入して下さい。
検査方法
 基本的に児童、生徒、学生、幼児、成人(教職員等)の一次検査は、蛋白・糖・潜血を尿試験紙を用いて検査します。
 成人の一部(指定年齢者 4月1日の時点で 35・40・45・50歳の方が対象)の方は尿一般(蛋白・糖・潜血・ウロビリノーゲン・PH・ケトン体・ビリルビン)、尿沈渣(尿を500Gで5分間遠心し、沈殿物の細胞、円柱、結晶、細菌などの有無や数を400倍に拡大した顕微鏡で判定)の検査を実施します。

一次検査で陽性(±以上)と判定された場合は、後日改めて同様の検査を実施致します。これを持って二次検査とします。

検査結果は
蛋白・糖・潜血は( -、±、+、2+、3+、4+ )
ウロビリノ-ゲンは( 正常、+、2+、3+ )
沈渣は顕微鏡で判定された細胞、円柱、結晶、細菌などの有無や数について報告します。
検査申し込みから検査、報告までの流れ
打ち合わせ
検査予定日(一次・二次検査)・検査項目・人数・クラス数・報告形態などについて打ち合わせします。

容器準備発送
当社から予定人数分の検査容器をお届けします。

容器形態・名称 備考 容器形態・名称 備考
尿スポイド
【使用用途】
  尿検査
【保管方法】
  冷暗所
【採取量】
  10cc
【有効期限】
  ―
採尿コップ

【使用用途】
  尿検査
【保管方法】
  冷暗所
【採取量】
  適量
【有効期限】
  ―
採尿袋
【使用用途】
  尿検査
【保管方法】
  ―
【採取量】
  ―
【有効期限】
  ―
滅菌尿スピッツ
【使用用途】
  尿検査(指定年齢者)
【保管方法】
  冷暗所
【採取量】
  10cc
【有効期限】
  ―
検体回収
指定された日時に当社担当者が回収にまいります。
クラス・職員名簿の提出をお願い致します。様式は貴校の書式で構いません。
(電子媒体でも可能です。お預かりした電子媒体は後日返却致します)

尿一般検査
一次尿中の蛋白・糖・潜血を、尿試験紙を用いて検査します。(尿一般検査)

遠心

顕微鏡
成人の一部(指定年齢者)は尿沈渣(尿を500Gで5分間遠心し、沈殿物の細胞、円柱、結晶、細菌などの有無や数を400倍に拡大した顕微鏡で判定)の検査を実施します。

中間報告
陽性者一覧表を提出致します。後日二次検査を実施致します。


報告
予定者の検査が終了した後、各クラス別に一覧にしてお送りします。

 


関係法令
 学校保健 ----- 学校保健法(改正後-学校保健安全法)
     昭和33年4月10日法律第56号(文部科学省)
     平成21年4月1日 政令名の改正(文部科学省)